同調圧力の怖さを知った日本人(僕)

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催眠、マインドコントロール。人は自分の意思とは別の、外側の力で行動を変えられてしまうときがある。

同調圧力もそのひとつで、少数意見を持つ者はおかしな奴だと見られることも多い。

とあるショッピングモールにでかけたときのこと。モール内にある青果屋さん。高くて有名なこのお店はたまにフルーツのタイムセールをやるようだ。

たまたま僕もタイミング良くタイムセールを目撃した。

高級フルーツが並ぶ青果店。

お店自体は狭く、敷地は吉野屋の半分くらいしか無い。

タイムセールの合図である鈴の音が鳴り響くやいなや、「待ってました!」と言わんばかりにわんさかと集まる人人人。

普段あまり果物を食べない僕も、ついつい並んでしまいました。

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長蛇の列!フルーツすら見えないほどに

タイムセールとはなんとも魅力的なフレーズだ。人は「今だけ」「期間限定」の言葉にめっぽう弱いものだ。

たとえそれが自分の欲しいものじゃなくても。

青果店の前は長蛇の列。

人がどんどん集まってくる。行列があれば気になるもので、いかにも果物と縁が無さそうな人も(失礼)やってくる。客が客を呼んでいるのだ。

青果屋さんはすでに満員御礼。僕の位置からはフルーツどころか店員さんの姿すら見えない。

お目当ての果物にありつけた人はすぐにお会計を済ませるが、(あまり目的の無い)たまたま並んだ人はどれにしようか悩む。そりゃそうだ。列はなかなか進まない。

やっとこさフルーツが見えてきた

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待つことおよそ10分。やっとフルーツの山が見えてきた。すでに小山状態だが、一応残ってはいた。

メロンやイチゴ、葡萄やみかんなど四季の壁を越えたステキなラインナップ。

でも、値札を見てビックリ。

”メロン… 6,000円”

えっ、タイムセールじゃ…?

全然安くないやん。
元値を知らないからなんとも言えないけど、セール感全く伝わらない。

まだまだ後ろの人がいたのでそのまま進んだけど。それにしても高い。

が。

前にいたおばちゃんが一玉買っていた。

「えっ、嘘だろ?けっこう高いよそれ…?」

僕の気持ちとは裏腹に、後ろの人も、その次の人もメロンを手にした。

…売れてる。

ものすごい勢いでメロンが減っていく。

イチゴや葡萄もスーパーで買うより断然高い。

でも…

フルーツの山が消えていく。

買わないほうがおかしいだろ的な空気

僕も何か買わないと!いやでも高い…。

店員さんの熱い視線。

「みんな買ってるよ?あれ?あんたは買わないの?」

「買わないのアンタだけだよ」

と言われたわけじゃないけど、そんなメッセージが頭をよぎる。

集団心理、強迫観念とも言うべきか、何も買わない方がおかしい的な変な空気が流れているように感じた。

結局買わなかった

僕は結局何も買わなかった。

…何も。

僕はそっと列から離れた。

…なんだろう?この圧倒的敗北感

誰も強制してるわけじゃないんだけど、買わなきゃダメよ的な威圧感。

両手に持ちきれないほどフルーツ袋を抱えるおばちゃん、オジサン、サラリーマン。しかし、彼らの顔は何か追いつめられたかのように真剣で、真顔で、笑みは無い。

洗脳って身近なところで起きるのかもしれない。なんだか怖くなる出来事だった。

マインドコントロールは他人事じゃない

みんなとおなじじゃなきゃいけない。

多数派の意見には力があり、少数派の意見は押しつぶされてしまう。

それは同調圧力。

少数意見を有する者に対して物理的に危害を加える旨を通告するような明確な脅迫から、多数意見に逆らうことに恥の意識を持たせる、ネガティブ・キャンペーンを行って少数意見者が一部の変わり者であるとの印象操作をする、「一部の足並みの乱れが全体に迷惑をかける」と主張する、少数意見のデメリットを必要以上に誇張する、同調圧力をかけた集団から社会的排除を行うなどである。

引用元:wikipedia 同調圧力

僕は自分の判断が正しかったと思う。

あまりお金を持ってなかったのも理由のひとつだけど、買った後で後悔していたと思う。

”6000円もあれば良い肉食えたな〜”
”嫁と子供に服買えたな〜”

と。

他人と違う行動を取るのは「変なやつ」だと思われやすい。とはいえ、人に合わせるのがすべて正しいとは言い切れない。

同調圧力はすぐそばに、身近なところに存在する。

そう思える出来事だった。